地球科学は自然をパーツに分解しそこでの素過程を考えるだけではなく,そのパーツを組み立て自然が全体としてどの様にWORKしているのかを明らかにして いきます.それを読み解くためには,実際に様々な現象が折り重なる自然全体の働きについての感覚を持つことが不可欠です.自然を良く観察すること,また実 際に自然からデータを取り出してみること,実験で自然を再現してみることを一度は自分で経験してみることが重要です.それによって自然を感覚として捉える ことが出来ます.ネットで得られるデータやモデルから構成される形而上の自然をさまようのではなく,実際の自然界で生じている現象,その臨床の場へ!
観測や実験は難しいことをする必要はありません.自分の周りの自然現象を,簡単な装置を自作して観測や実験を行ってみましょう.百均やホームセンターで簡 単に購入できるもので,結構様々な実験や観測が出来るものです.それで自然に関する感覚を養うことが出来れば,データーを自分の切り口で読み解くことが出 来,自然現象を簡単なモデルで記述することもできるでしょう.観測や実験を行うことが目的ではありません.それは始まりです.
しかし...
世の中の組織には,狭い専門分野に特化した小ユニットがガラパゴス諸島の様に存在する体制を採っていルところがあります.短にもありますね.そ こではそれぞれのユニットが基本的に1つのパーツのみを対象とする独自の考え方に基づき,それぞれ接点の無い独自の世界を作っています.狭い領域に閉じこ もりたくないと考えた時,居心地はどうなのでしょうか?知っている唯一の世界だからそれが普通で違和感を感じないのでしょうか?世の中にはもっと違うオー プンな価値観が存在しています.多少でも広い世界を散歩したいと思っている学生さん,様々な考え方にふれてみませんか?ゼミ等もやっています...