2015年度後期 地球科学実験 各実験の紹介

7テーマの実験があります.受講生はこのうち,6つのテーマの実験を各2回ずつ受講します.


教官名 分野 テーマ 内容
石川 尚人 地球磁場 地球磁場の諸量の観測  地球磁場は現在の地球の環境を制御している要因の1つであり、気候変動にも関わりあることが指摘されてきています。日頃は意識することのない地球磁場を考えてみる機会として、地球磁場に関する諸量、強さや方向、を計測してみます。
酒井 敏 気象 森はなぜ涼しい?

京大理学研究科植物園内と北部構内に気温と湿度を記録する装置を置いてデータをとり、森はなぜ涼しいのか考えます。

金子 克哉 地球流体 伝わる,流れる,混ざる 地球では,熱や物が伝わったり(伝導,拡散),流れたり(対流)しながら移動し,混ざったり(混合),分かれたり(分離)する中で,様々な現象が引き起こされている.水や塩水などを使った実験を通じて,その向こう側にある地球の現象を見てみよう.
風間 卓仁 測地 水準測量と重力測定で地球のかたちを知る 「測地学」は地球の形状およびその時間変化を精確に測る学問です。今回は第1週目に水準測量で地形の高低差を測り、第2週目には重力測定で地球の大きさを見積もります。この実習を通して、「正確に測定すること」がいかに重要で、いかに難しいかを体験しましょう。
土井 一生 地震 砂層を用いた液状化実験

水槽に砂を敷き詰めて模擬地盤を作成し、水槽に震動を与えたときの地盤の様子を観察します。 地震波形の解析もおこないながら、どのような条件で地盤が変化するか調べてみましょう。

小木曽 哲 岩石 大文字で岩石を観て考える

岩石を肉眼や顕微鏡を使って観察し、岩石からどんな情報を読み取ること ができるのかを学びます。1週目は、大文字山を登りながら周囲に分布する岩石 を観察します。2週目は、実験室で偏光顕微鏡を使って岩石薄片を観察します。 大文字山の岩石から、日本列島の形成過程や地球の変動の歴史を読み解いてみましょう。

鎌田 浩毅 地質 京都市内の建造物に見られる地質・岩石・鉱物を観察する

1週目は大学のキャンパスから外に出て、京都市内の建造物に見られる 地質・岩石・鉱物を観察します。16:15までに京大へ戻ります。 2週目は室内で大陸移動・造山運動・噴火・地震のビデオを見て、ダイナミックな「地球の営み」について考察します。 なお有料の博物館に入館するので1000円弱の現金、往復の市バス代(230円×2)、学生証(学割に使います)、雨傘(雨天で も決行)を必ず各自で持参してください。 また、街中を歩ける靴と服装で来て下さい。交通には十分に注意してください。以上。