2001年度 地球科学実験A(前期)


2001年度の実験は7テーマに分かれています。受講者を7班に分け、2回を一つの実験テーマで行い、半期の内に各班5つの実験テーマで実習を行います。

 

各テーマの情報(実験のためのデータ,結果の公開,レポートの解答等)

太陽 北原 達正 教官 太陽 石井 貴子 教官
測地    大塚 成昭 教官 重力 西田 潤一 教官
気象 内藤 陽子 教官 古生物 松岡 廣繁 教官
地磁気 玉井 雅人 教官 岩石 森 健 教官
地質実験 堤 昭人 教官 気象 余田 成男 教官
地質調査 鈴木 寿志 教官 地震 加藤 護 教官
岩石 平島 崇男 教官 流体実験 金子 克哉 教官

 

実験テーマ紹介

曜日 名前 テーマ 題名 内容
北原 達正 太陽 太陽フレアの解析 太陽表面で起きる爆発現象「太陽フレア」を解析する。飛騨天文台で撮影されたHα線画像のデジタルデータを用いて、パソコンで画像解析をする。
大塚 成昭 測地 高さの測定(水準測量)
ここでのテーマは「高さ」です。「高さ」の測定は「水準測量」と呼ばれていて、この実験では総合人間学部のキャンパスから吉田山までの水準測量を行います。少々の雨ならば傘をさしてでも屋外で実験を行います。体を動かすことが好きな人、歓迎。
内藤 陽子 気象 雲の温度と雨の観測
雨が降り始める時には雲が低く降りてきているような気がしませんか?本当にそうなのかを確かめるため、雲の温度や降り始めのタイミングを実際に観測してみましょう。装置も手作りです。
玉井 雅人 地磁 地磁気の分布を測定する 普段意識することのない地磁気とはどのようなものかを,プロトン磁力計を使って測定し,その分布を調べてみよう.
堤 昭人 地質モデル実験 堆積物の透水性のモデル実験 ここでは,ガラスビーズや砂などを使った室内透水実験を通じて,砂や泥の層のような,多孔質媒体中の水の流れに関する,基本的な性質を把握することを目的とします.
鈴木 寿志 地質調査 野外地質巡検 基盤岩として丹波層群を、未固結堆積層として大阪層群を観察し、両者の違いを理解する。
平島 崇男 岩石 固体地球科学入門 肉眼鑑定と偏光顕微鏡観察などをとおして、地殻とマントル上部を構成する重要な造岩鉱物や岩石を観察し、それらの形成史について概説する。 諸君の物質認識能力を高めるために、スケッチをしてもらいます。ノートや色鉛筆を用意してください。
石井 貴子 太陽 太陽自転速度の測定 太陽黒点を用いた太陽自転速度の測定を行ないます。太陽観測衛星によって得られたデータをもとにして測定をします。また、天気が良ければ、小望遠鏡と投影板を用いて当日の太陽像の観望も行ないます。
西田 潤一 重力 可逆振子を用いた重力測定 地球の重力を正確に測定することは、地球の形や地下構造を調べる上で重要である。重力値を求める試みはボルダ以来、多くの人たちにより試みられた。現在では相対測定により比較的簡便に相対重力値が求められるが、その場合にも基準となる絶対重力値は振子により測定されることを忘れてはいけない。この実験では可逆振子を用いて重力値を正確に求めてみる。
松岡 廣繁 古生物 化石の発見・処理と解析 化石は、地質時代に生息していた生物の直接の証拠です。化石を発見し、その正体を正しく同定することによって、進化、絶滅、分布域変遷など、生物界のムーブメントを知ることができます。実験では、化石を含む堆積物を処理し、化石をとりだして、これを分類します。大物発見!といきますかどうか。
森 健 岩石 地球を作る岩石と鉱物に触れよう 一週目:大学のキャンパスから外に出て、野外の岩石や鉱物の観察、または、石材の観察。
二週目:実験室で顕微鏡を用いて岩石と鉱物の薄片の観察。
余田 成男 地球流体 カオスの体験 「数値天気予報」および「オゾンホール」を基本題材として、各1週で導入の講義と関連するカオス実験を行なう。最初の週は、電卓で非線型写像の計算を数十回繰り返し、結果が電卓の機種に依存して違ってくることを経験する。次週は、パイコネと墨流しを行なうことにより、流体(連続体)のラグランジュ運動の複雑さと混合に至る過程を認識する。
加藤 護 地震 地震の波形記録を眺めてみよう ・地震計とはどういうものなのだろう。さまざまな地震の記録を眺めて、何が分かるのかを考えてみよう。・実際に、ハンマーで地面をどついて(日頃のストレスを発散し)人工的に地震を発生させ、記録してみよう。うまく記録できれば、その記録から、地面表層の構造を探ってみよう。
金子克哉 流体実験 対流のいろいろ 誰でも火にかけた鍋の中の味噌汁の対流を見たことがあるだろう.海洋やマグマなどの液体では,様々な原因による対流が起こり,地球の多様な現象を引き起こす原因になっている.いろいろな対流を実際に見てみよう.