樹木の知恵

都会の表面温度はとても熱くなるのに、なぜ樹木は熱くならないのでしょうか?一般に植物の蒸散効果のため、と言われますが、それだけではないのです。

樹木で覆われた郊外では、太陽の光は樹木の小さな葉っぱが吸収します。 樹木の葉っぱの大きさは大体数cmです。これに対して都会では道路や建物が太陽の光を吸収しています。 そして、それらは数m以上の大きな面でできています。実は、これが表面温度と大きく関係し

小さいものは熱くならない

のです。しかし、小さな面も隙間なく並べてしまえば大きな面と同じです。植物は葉っぱをどのように並べているのでしょうか? 樹木の葉っぱは決してランダム(でたらめ)に並んでいるわけではありません。 フラクタル構造という構造を持っていて、風の通り道が確保されているところがミソです。つまり

フラクタルは風通しがよい

のです。そのため、葉っぱが吸収した太陽からの熱を効率よく大気に放散することができると考えられます。

フラクタルの構造を特徴づける1つの数字がフラクタル次元です。 自然の樹木のフラクタル次元を測った結果、ほぼ2という値が得られました。 そこで、ちょっと樹木のまねをして、同じフラクタル次元を持つシェルピンスキー四面体の形に小さな「葉っぱ」を並べて人工木陰を作ったものが、フラクタル日よけなのです。

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