ある物が、大きいとか小さいとか言った時に、それが「何に対して」、「どのくらい」といった基準がわからないと、その意味が通じません。
桁違いに大きさや量が違うも物をよく扱う地球科学では、2倍とか半分というのは「あまり違わない」という意味だったり、「ほとんど同じ」という意味だったりします。
ヒートアイランドの世界ではどうでしょうか?温度変化量の基準としては、一日の最高気温と最低気温の差(日較差)がだいたい10℃程度ですから、比較対象としてはこれくらいの温度変化が基準になるでしょう。その日較差が地域によって、倍になったり半分になったりすることは、そう簡単には起こりません。つまり、倍半分はとても大きな変化ということになります。
逆に、同じ場所で気温を測っていても、1-2分で気温は1℃程度上がったり下がったりしますので、その程度の変動は、よくある変化ということになります。(もちろん、統計量になると意味が違ってきますが)
このような基準は、明確な定義があるわけではありませんが、昼間の気温に関して言えば、違いが1℃程度以下なら「だいたい同じ」、2-3℃の違いがあれば「何かが違う」と思って当たらずとも遠からずだと思います。
このサイトの解説も、この程度の「感覚」で書いていますので、そのつもりで読んでください。