2020年度前期 地球科学実験 各実験の紹介

7テーマすべてオンライン実施



教員名

分野テーマ内容
酒井 敏携帯地学スマホを使い倒せ
通常であれば「気象」の分野で実験を行いますが、今年は非常事態なのでテーマを変えます。今は外出が思うようにできませんが、皆さんの手元にはスマホはあると思います。これは、通話したりネットに繋がったりするだけの機械ではありません。スマホは気圧や加速度、地場等様々な物理量を測っています。今こそ、これを使う時です。ただ、とっても身近な気温や湿度を測るセンサーはたいてい持っていません。それはなぜなのか、考えてみてください。
谷口 慶祐 地震地震の波形記録を扱ってみよう 地震計の記録は、今では誰でも容易に手に入れることができ、比較的簡単に解析することができます。試してみましょう。
石村 豊穂
環境解析
水の安定同位体比分析からわかること
環境(地域や気候の変化など)の影響を受けて同位体比がわずかに異なる特性を利用して、環境解析や産地判別などに用いることができます。1週目は水の水素酸素安定同位体比の特性と実際の分析を見てもらい、2週目は分析結果の考察と簡単な説明(プレゼン)ををしてもらいます。この実験を通じて環境解析の実際の応用を体感してもらうことを目的とします。
堤 昭人
テクトニクス
プレートテクトニクスと京都の地質
岩石に記録された古地磁気のデータを用いることで、かつてのプレート運動に関する考察をおこなうことができます。北米・ヨーロッパなどで1960年代に得られた古地磁気データについて簡単な解析を行うことで、プレートテクトニクスの理論が成立していった当時の研究に触れてみましょう。
三宅 亮
鉱物の分析
大文字山の岩石鉱物観察
鉱物の化学組成は、走査型電子顕微鏡を使って知ることができる。実習では残念ながら装置は触ることができないが、原理を説明、実際に得られるデータから、鉱物の化学組成を調べてみる。
鎌田 浩毅地質花折断層と京都盆地の地質を観察・考察し「地球の営み」を考える大学のキャンパスから外に出て、花折断層と京都盆地の地質を観察・考察し「地球の営み」を考えます。夏期集中で行います。(不実施:オンライン授業で代替)
小木曽 哲 隕石学 隕石から探る地球の誕生過程

宇宙からときおり地球に落ちてくる隕石には、まだ地球が生まれる前の原始太陽系で起こった出来事の記録が刻まれています。原始太陽系の中で地球ができていく過程がどのようなものであったのか、隕石を肉眼や顕微鏡で観察しながら考察します。(実物でなく写真の観察で代替)