2018年度後期 地球科学実験 各実験の紹介

7テーマの実験があります.受講生はこのうち,6つのテーマの実験を各2回ずつ受講します.

(下記の実験テーマ・内容は予定です。詳しくは、10/5(金)のガイダンスで説明します)


教官名 分野 テーマ 内容
原田 裕己
惑星電磁気学
 月の渦模様の謎に迫る   夜空に浮かぶ月を眺めると、様々な模様が見てとれます。その中でもとりわけ不思議な特徴が、"swirl"と呼ばれる渦模様です。この渦模様は、月面の地 形的特徴よりも地殻磁場の分布と密接に関係していることが知られています。この実習では、最近の月周回機が取得した月面画像と磁場およびプラズマのデータ を解析することで、月swirlの謎に迫ります。
坂崎 貴俊
気象
ドローンで上空の気温を測ってみよう
1週目は、京大の上賀茂演習林(京都大学フィールド科学教育研究センター上賀茂試験地)にてドローンを用いた気象(気温)観測を行います。現地集合(13:30)、現地解散(15:30)とします。
2週目は、取得したデータからどんな情報が読み取れるか考察します。
石川 尚人
測地
地球の大きさ、重さ
地球の大きさ、重さ(密度)を求めてみましょう。
1. 地球の大きさは、自分の一歩の長さを基準とした歩測とGPSを用いて求めます。
2. 地球の重さ(密度)は精密な重力計よる重力の鉛直勾配の測定から求めます。
加藤 護 地震 地震の波形記録に親しむ 地震学の基本は地震波形の解析です。地震波形からどのような情報を読み取ることができるのかを体験してみま しょう。
小木曽 哲 岩石・鉱物 大文字山で石を観て考える
岩石・鉱物を肉眼や顕微鏡を使って観察し、それらからどんな情報を読み取ることができるのかを学びます。
1 週目は、大文字山を登りながら周囲に分布する岩石を観察します。
2週目は、実験室で偏光顕微鏡を使って、大文字山で観察した岩石のミクロな構造や構成鉱物 を観察します。
大文字山の岩石・鉱物から、日本列島の形成過程や地球の変動の歴史を読み解いてみましょう。
鎌田 浩毅 地質 京都市内の建造物に見られる地質・岩石・鉱物を観察する 1週目は、大学のキャンパスから外に出て、京都市内の建造物に見られる 地質・岩石・鉱物を観察します。16:15までに京大へ戻ります。
2週目は、室内で大陸移動・造山運動・噴火・地震のビデオを見て、ダイナミックな「地球の営み」について考察します。
なお、有料の博物館に入館するので1000円弱の現金、往復の市バス代(230円×2)、学生証(学割に使います)、雨傘(雨天でも決行)を必ず各自で持 参してください。また、街中を歩ける靴と服装で来て下さい。交通には十分に注意してください。
鈴木 寿志 地層・古生物 丹波地体群の岩石と年代 1週目は、出町柳から叡山電車に乗って京都市北部の地層を観察しにでかけます。
2週目は、その地層から産出 する微化石を観察し、地質年代を推定します。