2017年度前期 地球科学実験 各実験の紹介

7テーマの実験があります.受講生はこのうち,5〜6のテーマの実験を各2回ずつ受講します.



教員名

分野テーマ内容
石川 尚人地磁気地球磁場の諸量の計測地球磁場は現在の地球の環境を制御している要因の1つであり、気候変動にも関わりあることが指摘されてきています。日頃は意識することのない地球磁場を考えてみる機会として、地球磁場に関する諸量、強さや方向、を計測してみます。
酒井 敏気象森はなぜ涼しい?森は涼しい。あたりまえだと思うかもしれないけど、なぜ?
京大理学研究科植物園内と北部構内に気温と湿度を記録する装置を置いてデータをとり、 森はなぜ涼しいのか考えます。
西村卓也
測地地面の高さを測ってみよう
富士山などの山の高さはどうやって測られているのでしょうか? 高さにも種類があることを知っていますか?ここでは、水準測量とGNSSなどを使って高さの差(標高差)を測る実習を行います。
土井 一生地震地球のもっとも浅いところと深いところ

1週目:実際の地震観測記録を用いて地球内部の構造を調べます。
2週目:斜面や砂地盤の模型を台車の上に乗せ、それを揺することでどのような現象が生じるか実験します。

鎌田 浩毅地質京都市内の建造物に見られる地質・岩石・鉱物を観察する

1週目は、大学のキャンパスから外に出て、京都市内の建造物に見られる 地質・岩石・鉱物を観察します。16:15までに京大へ戻ります。
2週目は、室内で大陸移動・造山運動・噴火・地震のビデオを見て、ダイナミックな「地球の営み」について考察します。
なお、有料の博物館に入館するので1000円弱の現金、往復の市バス代(230円×2)、学生証(学割に使います)、雨傘(雨天でも決行)を必ず各自で持参してください。また、街中を歩ける靴と服装で来て下さい。交通には十分に注意してください。

三宅亮
岩石・鉱物
大文字山の岩石鉱物観察

大文字山を歩き、そこに産出する岩石鉱物の観察を行う。2週目は,大学よりバスに乗り、比叡平に行き,その付近の観察を行います.

生形貴男 古生物
測って比べる古生物学

アンモナイトはグルグル巻いている。どれも似たような形に見えるかもしれないけれど、たくさ んの種が識別されている。これとこれ、別の種にされているよと言われても、一見よくわからないほど似ている場合もある。しかし,形は、見るだけでなく測る こともできるのです。見ただけで違いがわからないなら、測ってみよう。