地球科学実験 2000年度

地球科学実験A地球科学実験B

地球科学実験A

本年度の実験は7テーマに分かれています。受講者を7班に分け、2回を一つの実験テーマで行い、半期の内に各班5つの実験テーマで実習を行います。

本実験のガイダンスは、下記の期日に行いました。

月曜日受講希望者:4/17(月)午後1時、総人D号館3階D31教室

火曜日受講希望者:4/18(火)午後1時、総人D号館3階D31教室

実験テーマ及び担当者

月曜日

火曜日
太陽 北原 太陽 武田
地球流体 余田 地球流体 酒井
測地 大塚 地震 大倉
地磁気 玉井 重力 西田
岩石 下林 岩石 平島
地質 山路 地磁気 石川
重力 石川 地質 鈴木

実験テーマの紹介:月曜日火曜日

実験の日程:月曜日火曜日


[月曜日]

実験テーマ:太陽地球流体測地地質岩石地磁気重力

太陽 《担当:北原達正》

太陽表面で起きる爆発現象「太陽フレア」を解析する。飛騨天文台で撮影されたHα線画像のデジタルデータを用いて、パソコンで画像解析をする。

地球流体 《担当:余田成男》

この実験のテーマは「カオス」。その現象を目で見て手で確かめてみましょう。最初のちょっとした違いが、まったく違った結果をもたらす様は「人生」そのものです。

測地 《担当:大塚成昭》

「測地」のテーマは「高さ」です。「高さ」の測定は「水準測量」と呼ばれていて、この実験では総合人間学部のキャンパスから吉田山までの水準測量を行います。少々の雨ならば傘をさしてでも屋外で実験を行います。

地質 《担当:山路敦》

野外での地質巡検。付加体である丹波層郡を観察し、日本列島の形成を考えます。

巡検地は、一週目が宝ヶ池周辺、二週目が鞍馬。

岩石 《担当:下林典正》

『岩石を顕微鏡で覗いてみよう。』

固体地球を構成する岩石の中でも基本中の基本と思われる6種類の火成岩について、実際に手に触れ、さらに光学顕微鏡で観察します。顕微鏡観察のための岩石薄片は各自で作製します。観察された組織や鉱物組み合わせなどから、その岩石名を決定するといった実習も行ないます。「岩石が光を通すほど薄くなるの?」「石っころなんか顕微鏡で見て面白いの?」−いぇいぇ! だまされたと思って一度トライしてみてください。思いのほかカラフルで興味深い世界が君達を待ち受けています。ものを言わない石の中に秘められた情報を君達の手で引き出してやってください。

地磁気 《担当:玉井雅人》

岩石は微弱ながら磁化を持っている。その磁化は概ねその岩石が形成されたときにその場で作用していた地球磁場により獲得されたもので、その意味で岩石の持つ磁化は地球磁場の化石と言えよう。本実験では、微弱な磁化を測定できる装置を用いて岩石が磁化を持つことを体験するとともに、岩石の加熱実験を通して、岩石が磁化を獲得することを体験する。

重力 《担当:石川尚人》

ケータの可逆振子を用いて、総合人間学部F号館の地階の実験室とD号館の屋上入り口とで重力の絶対値を精度よく測定してみます。同時に2点間の高低差をはかる方法を考え、実際に求めて見ます。これを通して、高さでどれくらい重力値が異なるものかを体験します。

【実験の日程】


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[火曜日]

実験テーマ:太陽地球流体地震重力岩石地質地磁気

太陽 《担当:武田秋》

  • 回折格子を利用した簡易の分光計を各自で設計・製作して、いろいろな光源のスペクトルを観察する。
  • 分光データを加工して、スペクトロヘリオグラフを作る。
  • 地球流体 《担当:酒井敏》

    海洋底にみられる特徴的な構造、海嶺-トランスフォーム断層系、を蝋を用いて実験室内で作ってみます。

    地震 《担当:大倉敬宏》

  • 走時曲線の解析による地殻構造の推定(モホロビチッチさんになってみよう)。
  • ハンマーで地面をどついて(日頃のストレスを発散し)人工的に地震を発生させ、地面表層の構造を探る。力強い学生を求むが、最近はなかなかいないので、50kgほどの鉄球を落とすことにするかも。
  • 重力 《担当:西田潤一》

    ケータの可逆振子を用いて、重力の絶対値を出来るだけ精度よく測定することを目指します。また、総合人間学部F号館の地階の実験室とD号館の屋上入り口とで重力測定をして、高さでどれくらい重力値が異なるものかを体験します。

    岩石 《担当:平島崇男》

    地球表層部を構成する主要な岩石を手に取り眺め、その岩石の薄片を岩石顕微鏡で観察し構成鉱物や構造を調べます。

    地質 《担当:鈴木寿志》

    野外地質巡検

    地磁気 《担当:石川尚人》

    この実験の課題は「走磁性バクテリアの捕獲」。湖沼や川、海の泥の中には、体内に磁性鉱物をもち、それをコンパスとして地球磁場を感知しているバクテリア「走磁性バクテリア」がいる。それを捕獲し、見てみよう。実際にすることは、どぶさらいと顕微鏡による地道な観察。

    【実験の日程】


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